東海地方(岐阜県寄り?)の人にとって幼い頃から耳に刻まれている曲があります。
曲が流れ始めるだけで祭り会場に繰り出したくなる。
東海地方の夏といえば郡上踊りなんじゃないでしょうか。
岐阜県の真ん中辺り、水豊かな郡上八幡での夏の風景。
老若男女踊りまくるのですが、
参加する人がこれほど多い盆踊りがあるのか!?という位多いです。
しかも生唄生演奏!
素晴らしい。
夏の間中毎日開催されるのですが(7月中旬から9月中旬)、
お盆に開催される徹夜踊り(8月13日、14日、15日、16日)は最高です。
その名の通り空が明るくなるまで踊ります。
郡上八幡
・岐阜県のほぼ中央に位置し郡上八幡城、郡上踊りや街並み、白山信仰の地として知られる。
・長良川の上流にあたり、豊かな水の風景が町中で見られる。
・日本名水百選の第1号である「宗祇水」がある。
・奥美濃とも呼ばれる。
・食品サンプルやギターのピックなどの産業が盛ん。
・郡上の鮎は絶品。
郡上踊りとは
・日本三大盆踊り*1の1つ。
・400年に渡って城下町郡上八幡で歌い踊り守られている。
・江戸時代に城主が士農工商の融和を図る為に、藩内の村々で踊られていた盆踊りを城下に集め「盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊るがよい」と奨励して盛んになっていった。
・全部で10種類あり、郡上踊りは「古調かわさき」で始まり「まつかさ」で終わるのがルール。
・7月中旬から9月中旬までの2ヶ月近くにわたって踊られる、日本一ロングランな盆踊り。
・クライマックスの徹夜踊りは8月13日、14日、15日、16日の4日間。
・郡上踊り好きな人を踊り助平という。
・お囃子と下駄の音が特徴。
・観光客も参加できる。
余談ですが、東京の「青山」の由来、
徳川家康の頃、郡上藩青山家の屋敷があった事から「青山」の地名になったそうです。
だから青山でも郡上踊りが開催されているんですね。
今でも青山家の家系の方が郡上八幡城の管理をされているみたいです。
郡上踊り動画
郡上踊りは10種類ありますが、その中から5種類を紹介します。
かわさき
郡上踊りで代表的なのが「かわさき」。
ひたすら「かわさき」の映像です。
「郡上の八幡出て行く時は、雨も降らぬに袖しぼる」の歌詞から始まります。
春駒
ひたすら「春駒」です。
軽快なリズムに跳ねて踊ります。
明らかに地元の人だろう方々は踊りが違う!
時々映る「踊り助平」が通ると一気に華やぎます(中盤以降結構出てきます)
「春駒」のノリってLiveに行ってる感覚に近いんですよね。
掛け声なんかは沖縄感もあるかと思います。
観光客も参加できるのでラフな格好で大丈夫ですが、1度参加すると次からは絶対浴衣で小粋に参加したくなります。
下駄は必須。
三百
青山幸路が新たに藩主となった際、お供と出迎えた者に三百文づつあたえた。それに感動した人々が披露し踊った踊りが「三百」の始まりとされている。
ヤッチク
踊りがシンプルなので覚えやすいです。
「アラヤッチクサッサイ~」
げんげんばらばら
反時計回りに踊る唯一の曲。
鷹に子供をさらわれる民話からきている様です。
東の空が白々と明るくなってきた頃が踊り納め。
5:37辺りからどうぞ。
気持ち良い疲れと共に帰宅につきます。
徹夜踊り以外の開催時間は平日と日曜日が大体w8時~10時半、土曜日は8時~11時。
※特別な催しがある場合は変更される場合あり
あとがき
どこのお祭りもそうだと思いますが、郡上踊りのお囃子が流れてきたら血が沸き立つ感じです。
踊りが上手い人には免許皆伝が与えられますよ(^^)/
あと、相当酷い台風など以外、多少ずぶ濡れになる位なら開かれます。
「雨も降らぬに袖しぼる」の通り踊りあかして踊り助平になりましょう。
そういえば漫画家のさくらももこさんは郡上八幡によく行かれてるみたいで、郡上八幡のキャラクターもさくらももこさんデザインです。
南海キャンディーズの山ちゃんもここ何年か郡上八幡、郡上踊りに魅せられて通っているそうです(コロナ過除く)
郡上八幡は素晴らしい町なので是非行ってみて下さい!
それでは、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
いつもありがとうございます。
*1:徳島の阿波踊り、秋田の西馬音内盆踊り