こんにちは、ハウリンです。
2023年12月16日(土)~2024年3月3日(日)まで、岐阜県現代陶芸美術館で開催中の
フィンランド・グラスアート
Finnish Glass Art
Sparkle and Color in Modern Design
に行ってきました。
岐阜県現代陶芸美術館は定期的に北欧のアートを紹介してくれるので現代アート・北欧アートが好きな私としては行くしかありません。
今回はグラスアートでどんなガラスの作品が見れるのかとワクワクしながら行ったのですが、予想以上にカラフルで独創的でとても楽しく興味深かったです。
フィンランド・グラスアート
フィンランドの工芸の発展は、1917年にロシアから独立した後に始まり現代的な優れたデザインが生み出されてきた。
その中でガラスのプロダクトも注目すべき分野で、1930年以降優秀なデザイナーたちが国際的に活躍するようになった。
芸術作品を志向して作られ「アートグラス」と呼ばれるタイプも次第に盛んになり、1950年代になるとフィンランドのアートグラスは世界から高く評価されるようになりました。
生み出される成果には、自然豊かな北の風土を反映した表現や、ガラス造形の可能性を広げていく様を見ることができる。
Finnish Glass Art 冊子より
岐阜県現代陶芸美術館は以前、奈良美智さんの作品を見に行った時に詳しく写真を載せてますので良かったらこちら⇩をご参考に行ってみて下さい。
岐阜県現代陶芸美術館【フィンランド・グラスアート】展
今回の展覧会では、1930年代から現在に至るフィンランドのグラスアートを、主要なデザイナー・作家による約140件の作品を紹介。
フィンランド・グラスアート展の旗を見ながら奥の入口へと向かいます。
チケット売り場はこの中です。
大人1,100円。
いざフィンランド・グラスアートの世界へ。
アルヴァ・アアルト「制作途中のアアルト・ヴェースと木製」
アルヴァ & アイノ アアルト【アアルト フラワー】1939年
同年のニューヨーク万国博覧会フィンランド館のためにデザインされたもの。
イッタラのアアルト フラワーベースに花を飾るだけで部屋がオシャレに見えます。
グンネル・ニューマン【真珠のネックレス】1947年
この作品、凄くキレイです。
どうやって泡を閉じ込めるのかとても気になります。
カイ・フランク【ユニークピース*1】1970年代前半
カイ・フランク【クレムリンベル】
上下に二つのカラフェが重なるダブルカラフェ。
それぞれのパーツを別々に購入することが出来るため、様々な色の組み合わせが可能となった。
1956年に日用品として考案されたが、翌年のミラノ・トリエンナーレに出品されたのち、アートグラスとして生産された。
カイ・フランク【ユニークピース】1968年
ティモ・サルバネヴァ【スマイル】1994年
1994年のミッキーマウス生誕65年を記念して全米を巡回した展覧会に出品された。
オイヴァ・トイッカ【シエッポ】
オイヴァ・トイッカ
1番左が【ロリポップ】1968年、手前左【ボンボン ユニークピース】、奥が【松の樹】、右手前【アートグラス ユニークピース】
照明に浮かび上がる幾重もの彩りが綺麗です。
マルック・サロ【アンフォラ】シリーズ
「アンフォラ」シリーズは古代ギリシャの陶器「アンフォラ」の形からインスピレーションを得ている。
ただ、当時サロは「アンフォラ」という名のデンマーク製のパイプ煙草を吸っており、そのパッケージデザインにヒントを得たとも考えられる。
マルック・サロ
右【歓声と囁き ユニークピース】1998年
中【アートグラス ユニークピース】2014年
左【アートグラス ユニークピース】2017年
1998年の展覧会で、サロは粉末状のガラスを型の中で溶融して成形する「パート・ド・ヴェール」技法を用いた作品を発表した。
粒を残した皿のざらついた手触りと、吹きガラスによる滑らかな脚部の対照的なテクスチャーのコントラストが際立っている。
マルック・サロ【アートグラス ユニークピース】
1991年から、サロは自作の金属製のメッシュにガラスを吹き込んだ「メッシュ」シリーズの制作を開始した。
多彩で先練された色彩感覚と、ガラスの表面の繊細なテクスチャーとの調和は、サロの作品の魅力の一つである。
左のケーキの様な作品もですがサロの作り出すモノは特に独創的な感じです。
フィンランドのピクニックの風景
北欧ならではの色彩が良いです。
ヨーナス・ラークソ【ジグザグ シリーズ】
ヨーナス・ラークソ【ウーバー、ヴェネチアン・ゴブレット】2017年
【フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン】案内
岐阜県現代陶芸美術館
開催期間:2023年12月16日(土)~2024年3月3日(日)
開館時間:10時~18時(最終入館17時30分まで)
休館日:月曜日、2月13日(火)(ただし2月12日(月)は開館)
観覧料:一般1,100円(1,000円)、大学生900円(800円)、高校生以下無料、※()内は20名以上の団体料金
公式サイト:岐阜県現代陶芸美術館
今回の岐阜県現代陶芸美術館での作品はガラスケースの中に展示されている物が多く、せっかく撮影OKだったのに正面からキレイに撮りづらかったです(反射して)。
東京都庭園美術館の時の様子をみるとテーブルに置かれているだけの物が多くて羨ましいです。
でも、ちょっとした事で倒れて落ちてしまいそうで怖いのも分かりますね。
紹介しきれなかった作家もあります。
カラフルで独創的な作品を是非見に【フィンランド・グラスアート】展に行ってみて下さい。
面白いですよー。
同時開催の【CONVIVIAL LIFE at MOOMIN 'S TABLE】~ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展~はこちら⇩をどうぞ。
それでは、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
いつもありがとうございます。
*1:一点物の意