北欧のアートは素敵な作品がいっぱいあります。
その中から今回は作品がとにかく面白い、どうやったらこんな発想が浮かぶのか?と独創的な作品に惹かれてしまうMarkku Salo(マルック・サロ)を紹介します。
一見意味が分からない様な不思議な形だらけの作品だったりしますが、それだけに強い印象を与えられます。
子供が自由に作ったオモチャの様な物まである。
アートの自由な世界観を感じられます。
Markku Salo(マルック・サロ)とは
1954年生まれ。
カンカーンッパ美術学校とヘルシンキ芸術大学でファインアートとインダストリアル・デザインの双方を学ぶ。
元々はテレビや家電製品のデザイナーとして働いていたが、ガラスを扱う経験が無かったにもかかわらずオイバ・トイッカにスカウトされ、1983年からヌータヤルヴィガラス製作所でガラスのデザインを開始。
1991年からフリーランスのデザイナーとして活動している。
マルック・サロの作品
ドッグシリーズ
いろんな形の瓶に足が生えています。
キャンディの様な綺麗な色もあれば縞模様の物まである。
下の画像の物は日本とフィンランドの2つの国をイメージして作られたもの。
ナッピ キャンドルホルダー
ナッピとはボタンのこと。
凸凹の作りでキャンドルを灯すことで幻想的な光が広がります。
ブルーの他にグリーンやレッドなどあります。
Rulla(ルッラ)
カラフルなボトルと蓋の組み合わせのルッラ。
シャーベットカラーが素敵です。
他にも様々なデザインの作品があります。
クムルス フラワーベースは花瓶で型吹きの技法で1点1点作られています(クムスルとはラテン語で積雲の意)。
クムルスは他にランタンもあります。
グラスやワイングラス、デキャンタもあれば、不思議な形のアートグラスなどもあり見ているだけで面白い作品だらけです。
展覧会で出会ったマルック・サロの作品
1987年の初個展「水先案内人の夢」に出品されたアートグラスの内の1点。
彼が幼い頃訪れたフィンランドの海岸にある灯台を象っている。
【アンフォラ】シリーズ
「アンフォラ」シリーズは古代ギリシャの陶器「アンフォラ」の形からインスピレーションを得ている。
ただ、当時サロは「アンフォラ」という名のデンマーク製のパイプ煙草を吸っており、そのパッケージデザインにヒントを得たとも考えられています。
右【歓声と囁き ユニークピース】1998年
中【アートグラス ユニークピース】2014年
左【アートグラス ユニークピース】2017年
1998年の展覧会で、サロは粉末状のガラスを型の中で溶融して成形する「パート・ド・ヴェール」技法を用いた作品を発表した。
粒を残した皿のざらついた手触りと、吹きガラスによる滑らかな脚部の対照的なテクスチャーのコントラストが際立っている。
【アートグラス ユニークピース】
1991年から、サロは自作の金属製のメッシュにガラスを吹き込んだ「メッシュ」シリーズの制作を開始した。
多彩で先練された色彩感覚と、ガラスの表面の繊細なテクスチャーとの調和は、サロの作品の魅力の一つである。
左のケーキの様な作品は《ボックス》シリーズからの展開例で、ケーキのデコレーションのような精巧な摘まみが付く。断片的なパーツを集めて新しいユニーク作品へと再構築していくのも彼の造形的特徴。
どれをとってもサロの作り出すモノは特に独創的な感じです。
《メッシュ》シリーズ
「缶詰のフラワーパワー」
1991年に自作の金属製メッシュにガラスを吹き込んだ作品を制作して以来、「メッシュ」シリーズは様々に展開されながら制作され続けています。
上の作品は中でも最大級の大きさです。
あとがき
メッシュシリーズやドッグシリーズ、ケーキの様な物など本当に面白いです。
個性的なものだけでなくグラスや花瓶など使える物もあります。
が、かなり高そうですね。
個人的にはRullaがキレイで好きです。
小売店からコレクションは入手可能みたいなので気になる人は問い合わせしてみて下さい。
日本だと京都のMAISEMA(マイセマ)という店に問い合わせ出来るみたいですよ。
それでは、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
いつもありがとうございます。