こんにちは、ハウリンです。
先日、フィンランド・グラスアート
Finnish Glass Art
Sparkle and Color in Modern Design
を見に行った時にとても気になった作品があったのですが、前回はザックリとしか紹介できなかったので、その中から少し取り上げてみたいと思います。
今回取り上げるのは、「フィンランド・デザインの良心」と呼ばれている
Kaj Franck(カイ・フランク)
イロトリドリのガラスの作品からシンプルで美しい陶器の食器まで。
日常でも使えるデザインもあり、どれも欲しくなってしまします。
Kaj Franck(カイ・フランク)とは
・1911年ー1989年。
・「フィンランド・デザインの良心」との異名をもつ、国際的に著名なガラス・陶器デザイナー。
・1945年からアラビア製作所において、プロダクト・デザイン部門のディレクターに就任。
・翌年、カルフラーイッタラ・ガラス製作所主催のデザインコンペにおいて、二等および三等を受賞し同所の製品開発に従事し始めたことが、ガラスの分野での本格的な活動に繋がる。
・1951年には、ヌータヤルヴィ・ガラス製作所のアーティスティック・ディレクターに就任。
・1955年のタンブラー2744は、ニューヨーク近代美術館(MOMA)に収蔵される。
・1957年、ミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞。
日用品とアートグラスの双方を手がけ、特に後者では新たな技法の開発に取り組み、大胆な色彩の取り合わせによる実験的で伸びやかな造形を生み出した。
カイ・フランクが生み出したイッタラのカルティオとティーマは、世代を超えて人気のロングセラーです。
Kaj Franck(カイ・フランク)の作品
KARTIO(カルティオ)
1950年にデザインしたシンプルなグラス。
無駄のない美しさと機能美の「日常使いの傑作」で世界的にも高く評価されています。
カラフェ*1もあります。
Kirta(キルタ)& Teema(ティーマ)
テーブルウェア デザインを語る上でKirta(キルタ)と Teema(ティーマ)は欠かせません。
Kirta(キルタ)と呼ばれる食器を原型に、カイ・フランクが1952年にTeema(ティーマ)としてデザインしました。
Kiltaは生産が中止になりましたが、1982年にカイ・フランク自身によってTeemaとして復刻され現在に至っています。
ホワイトや桜色などもあってシンプルで美しいです。
デキャンタ / ワイングラス
左のデキャンタのコルクの蓋には鶏が付いています。
右のデキャンタの蓋はフィリグリーと呼ばれる細い色ガラスの渦を巻いた手法で作られています。
コロンとしたフォルムが可愛いワイングラス。
ゴブレット
フィンランドではポッカリとも言われています。
3食のガラスを合わせてモウルドブロウにて制作されたものです。
アートピースとして飾ります。
フィンランド・グラスアート展で出会った作品
【ユニークピース*2】1970年代前半
このストライプは「リング技法」で作られています。
色ガラスを輪にして違う色を同心円状に重ねた物で、カイ・フランクが開発しました。
【クレムリンベル】
上下に二つのカラフェが重なるダブルカラフェ。
それぞれのパーツを別々に購入することが出来るため、様々な色の組み合わせが可能となった。
1956年に日用品として考案されたが、翌年のミラノ・トリエンナーレに出品されたのち、アートグラスとして生産された。
【ユニークピース】1968年
他にも、アートピースのヤマギシ、アートキーウィといった手のひらサイズの可愛いガラスの鳥やデキャンタとショットグラスのセットの物があったりと見ているだけで楽しいです。
アートピースはお値段高めなんですが、カルティオやティーマの様に日常使い出来る食器は手に入りやすいです。
部屋に飾っておくだけでも絵になりますよ。
それでは、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
いつもありがとうございます。