こんにちは、ハウリンです。
2022年10月15日(土)~2023年1月29日(日)まで愛知県の豊田市美術館で
Gerhard Richter(ゲルハルト・リヒター)展が開催されています。
豊田市美術館の紅葉もキレイとのことで見に行ってきました。
ゲルハルト・リヒターは聞いた事はあったのですが、
どんなアート作品なのかちゃんと見たことはなかったのです。
展示品は大きな作品も多く見応えがありました。
下の写真は、上がゲルハルト・リヒター。
下は同時開催されていた「未生の美 技能五輪の技」で技能者の制作物とアーティスト作品の共演です。
技能者達の1000分の1ミリの技。
さすがトヨタ関係の会社が多い豊田市です。
緑に囲まれた入り口を進んで行くとキレイな空の元、豊田市美術館が現われます。
ゲルハルト・リヒター展のバナーが見えてきます。
私が行った時は左の物でしたが、現在は右側のバナーになっています。
ゲルハルト・リヒターとは
★1932年、ドイツ東部ドレスデンで生まれる。
★1961年、ベルリンの壁が東西ドイツを分断する直前に西ドイツのデュッセルドルフに移住、のちにケルンを拠点に活動を続けてきた。
★60年以上に及ぶ芸術的実践のなかで「フォト・ペインティング」、「カラーチャート」、グレイ・ペインティング」、静物画、風景画、「アブストラクト・ペインティング」、「オイル・オン・フォト」、ガラスや鏡を用いた作品、「ストリップ」など実に多岐にわたる作品を生み出してきた。
豊田市美術館ガイドより
1Fは1960年代から2014年の「ピルケナウ」まで
2F~3Fはそれ以降の作品が展示されています。
今回の展示では、リヒター作品を読み解くためのキーワードとして、「フォト・ペインティング」、「グレイ・ペインティング」、「ガラスと鏡」、「アブストラクト・ペインティング」、「頭蓋骨、花、風景」、「肖像が」、「オイル・オン・フォト」、「カラーチャートと公共空間」、「アラジン」、「ストリップ」、「ビルケナウ」、「ドローイング」、「フォト・エディション」に分けられていました。
いざゲルハルト・リヒター展へ。
展示の最初の方はモノトーンな感じで、
すごくシンプルだなと感じました。
「8人の女性見習い看護師(写真バージョン)」
1960年に登場した「グレイ・ペインティング」
リヒターは灰色について「無を示すのに最適」と語っている。
具象 / 抽象、グレイ / 色彩、プライベート / パブリック、生 / 死といった対照的な関係を見てとることができる構成になっています。
ずっとシンプルな感じが続くのかな?と思いながら進んで行くと、だんだん色彩が豊かになっていきました。
これは「アラジン」だったかと思います。
一種のガラス絵ともいえるシリーズ。
何色かのラッカー塗料を板の上に乗せ、ヘラや筆でかき混ぜ軽く圧すと、ラッカー塗料がガラス面に転写される。
「カラーチャート『4900の色彩』」
既製品の色見本の色彩を偶然にしたがって配するカラーチャート作品に由来している。
2000年代にケルン大聖堂のステンドグラスデザインを依頼され、試行錯誤の末かつて集中的に手がけたカラーチャートシリーズを取り上げる。『4900の色彩』はその課程から生まれた作品。
「ビルケナウ」
4点からなる絵画作品。
なんと、これらの絵画の下層にはアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で密かに撮られた4枚の写真イメージが描かれているそうです。
この白と黒、赤、緑で塗り込められた絵画面からは強制収容所のイメージの痕跡を探すことは難しい。
「アブストラクト・ペインティング」
「アブストラクト・ペインティング」⇨「抽象的に」「描く」、あるいは「抽象的な」「図像」
「スキージ」と呼ばれる自作の大きく長いへらを用いて、キャンバス上で絵の具を引きずる様に延ばしたり削り取ったりすることで独自の絵画を生み出している。
近くで見ると削った跡などがよくわかりました。
豊田市美術館
〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1
TEL:0565-34-6610
開館時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)
休館日:毎週月曜日(祝日は除く)、年末年始2022.12.28(水)~2023.1.4(水)
あとがき
もっとたくさん写真を撮ってきたかったのですが、入り口で「撮影について」の紙を渡され、そこに他の来館者が写り混まないように、連続撮影・連写はしないように(特にシャッター音)、など注意点が載っていたので控えめに撮ってきました。
平日に行ったので撮りやすかったですが、土日祝行かれる方は気を付けて下さい。
それからやっぱりガイドを見ながら回った方がいいですね。
自分は貰っておきながらガイドを開かず回ってしまったので、後から思い出すのが大変でした(^^;)
ゆっくり見て回るとあっという間に時間が過ぎるので、余裕を持って行く事お勧めします(美術館自体にもアート作品があるので)。
それでは、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
いつもありがとうございます。