2023年1月14日(土)から3月14日(火)まで愛知県美術館で開催されている
岡本太郎展
岡本太郎の代表作を網羅しつつ、これまであまり注目されてこなかった晩年の作品なども紹介している大回顧展となっています。
大阪と愛知では初めての回顧展実現となるだけでなく、没後開催された回顧展の中で最大規模というスケールになっていて、現在、愛知県美術館で開催中です。
展示会の内容は第1章から第6章までとなっていて、前回は「前半」として第1章から第4章まで紹介しました。
今回は第5章から第6章までを紹介します。
みどころ
1、没後開催された回顧展の中で最大規模というスケール
2、最初期から晩年までの代表作・重要作を網羅
3、岡本芸術と人間、岡本太郎を体感
18歳で渡ったパリの青春時代から、戦後、前衛芸術運動を牽引した壮年期の作品群、民俗学的視点から失われつつある土着的な風景を求めた足跡や、大衆に向けた芸術精神の発信の数々。さらにアトリエで人知れず描き勧めた晩年の絵画群まで。常に未知なるものに向かって果敢に挑み続けた岡本太郎の人生の全貌を紹介。(岡本太郎展HPより)
第5章:ふたつの太陽ー《太陽の塔》と《明日の神話》
1970年の大阪万博の「テーマ館」のプロデュースを依頼された岡本は、人間に取っての真の「進歩と調和」は科学技術の推進に限るものでも、同調や馴れ合いによるものでもないとし、テーマとは真逆の価値観ともいえる人間の太古からの根源的なエネルギーを象徴させた「太陽の塔」を制作。「太陽の塔」と並行して描かれたのは、現在渋谷駅に設置されている巨大壁画「明日への神話」になる。この2つの太陽について岡本が残したドローイングや資料とともに現代的意味を考える。
「ノン」1970年
両掌をこちら側に向けた拒否のポーズが示しているように、「ノン」はフランス語の「ノー」という拒否の言葉。
「人類の進歩と調和」という大阪万博のコンセプトに対して岡本は「太陽の塔」によって「ノン」を突きつけたといわれている。
この作品は「太陽の塔」の地下展示「いのり」で世界各地から集められた仮面とともに展示された。
「太陽の塔(1/50)」1970年
「明日の神話」1968年
メキシコのホテルの為に制作された幅30メートルの巨大壁画。
長らく所在が不明となっていたが2003年に発見され、修復を経て2008年に渋谷駅に設置された。
今回の展示では幅約11メートルの下絵を展示。
「生命の樹 全景模型」2017年
「マスク」1970年
第6章:黒い眼の深淵ーつき抜けた孤独
大阪万博を経て岡本太郎の存在はより広く大衆に受け入れられるようになり、日本で最も顔を知られる芸術家となっていく。絵画制作への意欲も衰える事は無く異空間へ誘う入り口のような「眼」をモチーフにした作品群や過去作品に大胆に加筆した絵画など最晩年まで自らの芸術をダイナミックに追求していく。
「春」1947年(その後加筆)
1947年の第1回美術団体連合店出品作。
その後、作家自身により大きく加筆された。
これで第6章終了。
終わりだったので出て行くと、そこには「座ることを拒否する椅子」が置かれていました。
最後まで楽しませて貰えて大満足な内容となっていました。
岡本太郎グッズ
「箸置き」
「座ることを拒否する椅子」がモチーフの涼しげなガラスの箸置き。
今回缶バッジの柄がイマイチだったので、缶バッジも「座ることを拒否する椅子」柄で作って欲しかったです。
「3つのお顔ポーチ(太陽の塔)」
太陽の塔の3つのお顔がポーチになっています。
「全面プリントフェイスタオル」
岡本太郎の作品がギュギュっとつまったフェイスタオル。
全面プリントTシャツや、トートバッグもあります。
他にもいろんなグッズがあり、サンダルやペーパークリップ、ポーチにファイル、「雷神」の折りたたみ傘など買いたくなる物ばかりでした。
また、今回「展覧会 タローマン in 名古屋」も開催中。
愛知芸術文化センター2F連絡通路直結の、NHK名古屋放送センターで開催されているので岡本太郎展と共に見てみると面白いです。
私はこんなゆるいヒーローものが放送されていたとは知らなかったです。
展覧会 岡本太郎
愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
2023年1月14日(土)~2023年3月14日(火)
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで)
アクセス
電車で行く場合は、
地下鉄東山線・名城線「栄」駅、名鉄瀬戸線「栄町」駅下車⇨オアシス21連絡通路利用徒歩3分
車で行く場合、駐車場は愛知芸術文化センター地下にあります。
あとがき
今回の「展覧会 岡本太郎」は作品数がかなり多く大満足出来る内容となっていました。
絵画以外にも造形物も多かったのが良かった。
絵画は岡本太郎特有の色合いが続き、夢に出てくるんじゃないかと思える位強烈でした。
ほとんどの作品が撮影OKだったのも嬉しかったです(というかダメだったものがあったのだろうか?)。
平日でもまぁまぁ賑わっていて、写真を撮るとどうしても人が入ってしまったので、土日祝行かれる方で開場全体的に撮りたい方は気を付けて下さい。
それでは、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
いつもありがとうございます。